抽象的思考と具体的思考とは
抽象的:情報が限りなく削ぎ落とされたもの
具体的:情報が多く、それだけで何か分かるもの
例
抽象的→哺乳類
具体的→柴犬
個別具体的な思考ばかりしていては、本質的なところがいつまでたってお見えてこない。
個別具体的に見ると、別々の事象のように見えても、本質的なところでは同じだったりする。
ビジネスでTwitterは儲かるかどうかという質問があるとする。
これは、非常に個別具体的な質問で、本質を捉えていない。
ビジネスで儲かるためには、
アクセス数
属性
これがわかれば良い。
つまり、アクセスが沢山集まって、リストが取れること。
売りたい商材を必要としている属性を持った人たちのアクセスが集まるのか。
ということが抽象的視点で出る疑問ということになる。
要は、Twitterでもフェイスブックでも、インスタグラムでも、
どこでもリストが取れて、売れる属性かどうかがわかれば良いということである。
だから、SNSというのは本質的には同じもので、プラットフォームと扱っている物が違うだけである。
他にも「せどりは儲かりますか」という質問があるとする。
これも個別具体的な質問である。
せどりというものは、要は
安く仕入れて、高く売る
これだけのことである。この、「だけ」というのがポイントです。
せどりとは、つまり「転売に過ぎない」のです。
だから、せどりが儲かるかどうかは、安く仕入れられる仕入れ先が見つかるのか。
高く売れる販売先が見つけられるのか。
この2点に集約される。
とするならば、安く仕入れるためには、別に店やサイトで買う必要もないかもしれない。
例えば、周りの友達や身内のいらないゲームや服を集めて、
これを転売すれば、安く仕入れて高く売れるかもしれない。
このルートを見つけることが、せどりで儲かるかどうかの本質である。
このように、個別具体的に物事をみていると、本質を見失って解決策や、最適解が見つからなくなる。
物事の共通項や本質を考えるためには、
「要はなんなのか」
を考えれば良い。
そうすると、あらゆる物や事象の骨子が見えてくる。
そうすると、あらゆる情報から本質を取り入れて、応用が効く。
例えば、ある芸人の芸風として、
「これをヤホーで調べたら・・」
「いやYahooでしょ!」
という漫才がある。
これは個別具体的な情報です。
これを抽象化するとこうなる。
「よく間違いがちな言い間違いでボケる」
「正しい読み方で突っ込む」
ということになる。
そうすると、全く同じ芸をパクらなくても、
ウケる仕組みが見えてくる。
まぁ笑いがそんなに簡単なものではないという話は置いておく。
つまりは、ビジネスにおいてコンサルであったり、サイトアフィリであったり、ブログであったり、せどりであったり、
どんなビジネスにおいても、本質的思考をすることで、稼ぐことができるのである。
個別具体的な思考をしているだけでは、本質を見抜けない。
しかし、抽象的な思考だけでも良くない。
抽象的な思考がいいと今まで述べてきたが、抽象的だけど、思考のステージが低い人たちの典型が大学教授だ。
彼らは自分の研究分野において、かなり専門的な知識があり、
授業においてもその専門知識をそのまま講義するため、あたかも抽象的でステージの高い話をしているかのように見える。
でも、講義を受ける学生は知識もないし、何を言っているのか理解できないことが多いだろう。
これでは、相手に本質は伝わらない。
抽象的な話ができても、知識のない人たちでもわかるような例え話ができるような、具体的情報に落としこむこともできなければならない。
深い知識だけでなく、広い見識が必要である。
深さは抽象的知識
広さは具体的知識
この抽象と具体を行き来できるようになると、本質が見える。
広く深い知識が必要である。
これを身に付けるには、タスク主義では身につかない。
タスク主義は、自分のやっていることだけを突き詰める具体的思考しか見えてこない。
情報を削ぎ落とした、抽象的な視点をもつ必要がある。
あらゆる物事の共通項を見つけ出し、その本質をつくことで、ビジネスモデルができる。